ねこひらさんの研究所

総合政策修士のねこひらさんの日記です

短期で社会科の成績を上げる方法【その3】~ゼロから始める公民~

公民の科目は、地歴公民のように2年間にわたって学習する機会がなく、高校3年間の中で1年間学習することが、現在の高校のカリキュラムでは多いようです。

そんな中、「社会科が苦手だけど、地歴公民の科目でどれを取るのがお勧め?」というものでは、比較的点数の取りやすい科目として挙げられています。

しかしながら学校によっては「現代社会」のみであったり、「倫理・政経」を受ける人と人によってまちまちです。

結論から申し上げて、現代社会で挫折した人でも、短期間でゼロから倫理の勉強は出来ますし、倫理が良く分からない人も現代社会や政治経済をゼロから勉強することは可能です。

では、ゼロから始める際、何から始めたらいいかという話です。私のお勧めは、

 

センター問題レベルの公民科目の問題を予備知識なしで解く。

 

ことです。

公民科目の内容は、学問というよりは一般知識ないし中には雑学による内容のものが多く、問題によっては予備知識なしに解くことができます。

おそらく最初は結果が良くないと思いますが、何種類かそういう問題を解いていくと「自分が知っている」問題と「自分が知らない」問題が明確化してくると思うのです。

そしたら点数の取れなかった部分から勉強を進めていきます。そうすることによって効率よく勉強することができます。

知っていることは知っている、まずは何を知らないかという自己分析から入ることが大事だと思います。

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君主論から歴史を考える~マキャベリズムの考察~

家が危機に陥った場合、政治家は(国家存続の)目的のために有効ならば、手段を選ぶべきではない

 

これは決して、「政治家は国家存続のためにどんな手段を使ってもよい。例えそれがどんな卑劣な手であろうとも」という意味ではないのです。国家を維持するためには、時には周囲から反感を買い、嫌われることがあっても、後々に国家や国民のためになるようなことなら、憎まれるようなことをすることも必要だということで、卑劣なことを推奨しているわけでは決してないのです。。

例えば、

徳政令

という法令があります。

いわゆる「借金をチャラ」にするという制度です。

鎌倉幕府の中で臣民の統制の基本にあったのは「御恩と奉公」だったわけです。個人的には「働いたらその分給料を与えますよ」という考えより「幕府(国家)のために投資(奉公)したら、その分の見返り(御恩)は元本保証で与えますよ」というほうが説明としてはしっくりくるのではと、私は思うわけです。

結果、元寇などの戦いで御家人は私財を投じ国を守り、手元には借金だけが残ったわけです。幕府方は本来なら領地拡大や録を与えたいところですが、国内の与えられる土地はすべて御家人に分配済みで、録を与えるにも幕府も財政的に余裕があるわけではなく困窮するわけです。

結果永仁の徳政令を発令し、借金はチャラになるも、「どうせ御家人さまにお金を貸しても、いずれは徳政令で踏み倒される」という貸し渋りもされ、更に御家人の財政は圧迫されるわけです。こうして、御家人にも民衆にも不満がたまり、最終的には鎌倉幕府は滅亡してしまうわけです。

嫌われないようにごまをすった結果が、このような結果になったわけです。

 

選挙にだれに投票したらいいかと考えた場合、民衆に媚を売るような政策を言っている議員は、個人的には胡散臭いと思うわけです。逆に「増税はするが、その分みんなが納得いく使い道をする、その為には手段は選ばん」という人のほうが信頼できると思うのは私だけでしょうか・・・。

 

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真田丸 第3話感想

少しずつ役者がそろいつつあるような話でしたね。

室賀正武の西村雅彦・・・完全にかませ犬です。

本多忠勝藤岡弘、・・・家康が「外に武田の残党がいては危ない」というも、忠勝が一緒なら大丈夫と諭されます。たぶん、今回のキャストで一番強いんじゃないでしょうか。

真田昌幸の表裏比興ぶりが見られた話でした。信之は上杉への死者の役回りで完全に囮にされたことを屈辱に思ったようですが、これは逆に息子の実直さを理解したうえで適材適所の人事として起用したということで、息子の実直さを信じての上杉への使者だったのではと思いました。

前々回の黒田官兵衛同様、どちらかといえば知恵と知恵のぶつかり合いというような内容に特化しているので、戦のシーンが好きな大河好きな人から見れば、不満なところはあるでしょうが、そこがまた面白いところでもあると思います。

相方の再逮捕報道後に出てきたキングオブコントの今野氏の演技も注目ですが、キャスティングが玄人好みのこの大河、個人的には好きなんですよね。

 

 

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真田丸 第2話感想

1話ほどのインパクトはなく、個人的には淡々と史実通り進んでいったといった内容だったと思います。

徳川家康本多正信の会話で、勝頼は武勇に優れたが父を超えることは出来なかったとしながら、決して愚かではなかったと称していました。加えて武田を裏切った逆賊としていました。また、小山田信茂も、ぎりぎりの決断で武田から寝返った描写もされています。

とりあえずは最終的には真田昌幸が上杉にも北条にもつかず織田につくという策を見つけたというところですが、今回のところは史実を織り交ぜ創作の甲斐への脱出のシーンがあったという感じで、賛否が出るような回だったとは思います。

この後の伏線では、武田が滅びたのは主君のせいではなく家臣の中世やまとまりが足りないと示唆したところ、徳川家康が自分は家臣に裏切られることがないようにしたいと言い、主君を見限った穴山梅雪を影で嫌っていたところがなんとなく今後の伏線だったりテーマだったりすると思いました。

 

 

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真田丸 第1話感想と小ネタのまとめ

歴史漫画に出てくる武田勝頼は長篠の戦で騎馬隊による攻撃に拘ったあまり、織田の鉄砲隊の前に敗戦し、部下の進言を無視し、最終的には名門武田家を滅ぼしたということで、偉大な父を越えられない愚将のように描かれてきたことが多かったと思う人も多いかもしれません。

大河ドラマ真田幸村視点なので、多少勝頼を美化されているのですが、歴史は往々にして勝者は美しく、敗者は無様に描かれることが多いので、そこから何を感じ取るかというのが歴史の面白いところかもしれないですね。

最後まで自分の信念を通した愚直さゆえに、滅亡の道を歩んだというような話で、どちらかというと真田家というよりは武田家の最期を美しくクローズアップした話だったと思いました。

愚かにも真っ直ぐだった部分を過度に演出したというのが、らしいと言えばらしいシーンだったのではと思いました。 

 

新撰組!以来の三谷幸喜大河ドラマでしたが、ところどころ小ネタが多かったので、他にも小ネタが多いとおもうのですが、とりあえずということで。

 

1.勝頼の祖父は実の父?

史実ではなく、今回の大河ドラマの勝頼役が平岳大、父の平幹二郎は1988年の大河ドラマ武田信虎で信玄の父、いわゆる勝頼の祖父の役を演じています。

 

2.三谷式の「前言撤回」のシーン

新府城は安全だ」と豪語しておきながら、あっさりこの城はもう駄目だとあっさり身限るという「さっきといってることが違う!」というシーン。

確か前回の新撰組!でも、将軍慶喜近藤勇に言い寄られ、一度は新政府と徹底抗戦すると言いながら、次のシーンであっさり撤退するシーンをなんとなく思い出しました。

 

3.氏政の汁かけ飯と森山先生

「DOCTORS〜最強の名医」で森山先生をやっていた高嶋政伸、 作中でよく食べるシーンもありましたが、ここでも初出では汁かけ飯を食べていました。

汁かけ飯の逸話(「北条氏政」「汁かけ」で検索すればその意味がわかります)と、よく食事をする森山先生のシーンのオマージュなのでしょうか。 

 

 

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短期で社会科の成績を上げる方法【その2】~大まかに覚えることから始めよう~

社会科の学習に向いている人は、個人的には「雑把な人」が向いていると思うのです。かといって「細な人」が向いていないかというと、決して向いていないわけでもないのですが、それに関してはまた後ほど書くことにして、その理由を書きたいと思います。

 


「本能寺の変」 踊る授業シリーズ 【踊ってみたんすけれども】 エグスプロージョン

 

前回の記事で、「重要語句の暗記はやめてください」と書いたのですが、本能寺の変だけ覚えても無意味なわけです。なので、例えば「本能寺の変」という用語だけ覚えても、この用語をどう使うかわからなければ暗記する意味はないということなのです。

例えば、動画の内容では本能寺の変について触れられていますが、試験に向けては次の部分だけ優先的に覚えていればよいです。

 

1.1982年本能寺で起こった悲劇(出来事)である。

2.織田(信長)さんが家臣の明智(光秀)にシバかれる(責め倒される)話

3.あのハゲ(明智光秀)出張する(備中高松攻めの豊臣秀吉の援軍)ゆて嘘ついて攻めてきた。

 

この部分だけセットで覚えていれば、平均レベルの試験ではなんとかなります。正直「3」の部分も不要なのです。

また、この中にある、

 

1.明智さんは、織田さんに長い間(ハゲと)イジられた。

2.明智の軍勢1万に対し、織田の軍勢30だった。

3.織田さんは明智さんの勧めで、最小限の軍勢を残し坊主とティーパーティ(お茶会)をしていた。

 

この部分は、本能寺の変の説の一部ではありますが、それに関して特別試験等にに取り上げる可能性は限りなく低いです。なので、一般知識としてはそこまで知っている必要はないのです。

 

というわけで、本能寺の変の内容を全部完ぺきに知る必要は全くないのです。

ただ、本当にどうしてそうなったか。そして、自分が知っている内容は事実なのか、他に所説はないのかと思ったら、それを起点に勉強していくことも、社会科の学習ではないでしょうかと思うのです。

 

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短期間で社会科の成績を上げる方法【その1】

会科というと、ほとんどの人は「暗記科目」というイメージが多くて、覚える量もとても多いというイメージがあるのではないでしょうか。

実際単語だけだったら暗記量は多いです。しかも、国語や英語みたいに言葉として普段使うような言葉はなく、耳慣れない難しい言葉を覚えるわけですから、それはもう呪文のようなものです。

では、そんな社会科、まず何をすべきかということですが、極論を言うと

 

重要語句の暗記はやめてください

ということです。

 

「いや、でも、重要語句を覚えないとテスト何もできないでしょ?」 

 

受験シーズンが来ていますが、社会科の用語を覚えようとしている人、 用語を覚えても試験ではなにも役には立ちません。

 

例えば、

 

墾田永年私財法

 

これ、どんなですか?

 

荻生徂徠

 

この人、何をした人ですか?

 

つまり社会科のテストは、用語の意味を問う問題を出題しているのです。なので、問題文の用語を覚えても何の意味もありません。

 

なので、社会科を勉強する場合は用語を覚えることよりも、用語の意味をしっかり覚えるようにしてください。 

※墾田永年私財法・・・ざっくりいうと、開拓した土地は財産として与えるという法律

 荻生徂徠・・・ざっくりいうと、経世思想を唱えた儒学者

 

 

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